2021/05/08 08:26
老化に大きく関係してくる「腎(じん)」を語る前に、中医学では内臓を五臓六腑に分けていますが、現代医学で使われる内臓とは少し異なるので、それも踏まえて紹介していきます。

「腎」とは何か?
現代医学の内臓を含め、膀胱、泌尿器系の働き、水分代謝や保湿、生殖器、発育、老化、耳、骨、髪の毛に大きく関係しています。
また、腎は「先天の精」といい、親から受け継いだ生まれながらに持っている根本的な生きるエネルギーを蓄えています。これが主に成長や、発育、生殖器に使われていきます。28歳以降からエネルギーが低下していき、どんどん少なくなっていきます。
そして、「先天の精」が完全になくなった時が寿命になります。
「腎」が弱っている時
エネルギーが少ない時の症状
✅子供の成長が遅い
✅生殖器の衰え
✅生理不順や無月経、閉経
✅不妊
✅流産、早産しやすい
✅骨粗鬆症
✅耳が遠くなる
✅抜け毛、白髪
✅物忘れ
✅便秘
✅尿漏れ、頻尿、尿のキレが悪い
✅むくみ
✅肌の乾燥、しわ
✅疲れやすい
✅二日酔い
✅下半身が重い・だるい
✅よくコケる
✅冷えやほてり
✅ホルモン治療をしていた
✅大きな手術をした …などなど
当てはまるところはありましたか?
「腎」は老化現象に大きく関わっています。

「腎」は先天の精なので年齢とともにどんどんエネルギーが減っていきます。それは避けられません。
ただ最近は、若い人でも男女問わず「腎」が弱っている人が多いのも事実です…。
なるべく「腎」を傷つけて弱らせないようにしたいものです。
「腎」を傷つける行為
✅不安な気持ちでいる
✅心配のしすぎ
✅恐れ
✅ハードな運動をしている
✅過労
✅忙しい毎日を過ごす …など
スポーツ選手や激しい運動を日常にしている人、毎日忙しく動いている人は、特に「腎」のエネルギーの消耗が激しいので、しっかりケアをしていかないと、老化が進むのが他の人より早いといわれています。
また、不安な気持ちや恐怖心は特に「腎」を傷つけて弱らせていきます。
老化への加速が始まるので、ヨガでいう「今この瞬間を大切に」、見えないもの(未来やどうにもできないこと)を悩んだり、心配しすぎないことはとても大切です。
いつでも心軽やかにリラックスしていたいものです。
疲れを次に日に残さない生活を心がけましょう。

「腎」のエネルギーは
補充できるの?
「補充」というよりは腎を強くして消耗を抑え老化現象を遅らせるという考え方がわかりやすいです。
「腎」は「先天の精」と「後天の精」があります。
●先天の精•••生まれながらのもの
●後天の精•••消化吸収してできたエネルギー
消化吸収といえば、まずは毎日の食事を見直してみましょう。

腎を強くする食べ物
何より「腎」を傷つけない生活を心がけることが大切です。
いかがでしたか?
自分を大切にしましょう。
子宮と「腎」との関係は…
もうお分かりかと思いますが、「腎」は生殖器に大きく関係しています。
「腎」の状態、エネルギー(気)が弱いと、子宮への「気」も滞るため、初潮が遅かったり、早すぎたり…
インポテンツ、精力低下、不妊症、PMS、婦人系の病気を引き起こし、悩む方が多いのです。
また、老化現象にも大きく関係しているので、子宮が元気な人は、腎の状態も元気でエネルギーが巡っているため、老化のスピードも遅く、肌艶や髪質なども若々しくいられるということです。