2021/06/04 15:15

前回、五臓のうちの《腎》《肝》《脾》を紹介した時によく出てきた言葉《血不足》。

《腎》と老化について

《肝》とイライラについて

《脾》と体の怠さのついて

血不足の状態を中医学では《血虚 けっきょ》といいます。体内にある血液の量が少ない、もしくは量はあっても質が悪い状態のことをいいます。

女性の場合、生理前や、生理中、生理後は、特に「子宮」に血液が集中するため、体全体の、血液の量が不足しがちです。


どんな症状が血虚?


✅寒がり・冷え性

✅乾燥による肌荒れ

✅めまい・立ちくらみ

✅手足の冷え・痺れ

✅髪の乾燥・抜け毛

✅爪が割れやすい

✅不正出血

✅何かと思い悩む・心配事が多い・不安症

✅年齢よりシワ・たるみが目立つ  …など


どうでしたか?当てはまるところはありましたか?


生理前などに限らず、日常生活でも食生活や生活習慣によって《血虚》にはいつでもなります。


✅いつもより肌が乾燥している

✅いつも気にならないことが気になる

✅顔がたるんで見える

✅軽い立ちくらみ

✅便秘・下痢

✅胃もたれ・胸焼け  

✅肌色が良くない  

✅爪がすぐ割れる     …など


そんなに重くはないんだけど、「いつもより少し〇〇」と言う、何気ない体や心の変化をキャッチすることが大切です。

気に留めず、そのまま生理前の周期になると、《血虚》の症状が重くPMSとして出てきます。


積極的に血を作りやすい食べ物をとりたいですね!

ただ、食べたものを栄養・血に変えるのは《脾》の働きです。まずは便秘が続いてないか、下痢が続いてないかを見直して、消化に良いものを食べるよう心がけましょう。


血虚によるPMSの症状


✅体が重くだるい

✅腰や足、下半身が重い

✅腰痛・関節痛

✅否定的でネガティブな思考

✅周りの言葉や行動が気になり、必要以上に考え込む

✅貧血・立ちくらみ・めまい

✅集中力がなく疲れやすい

✅判断力の低下

✅不正出血

✅無月経

✅生理不順    …など



当てはまる項目がありますか?

もし、3つ〜5つ以上当てはまる項目があれば、あなたは《血虚タイプ》になります。


長期的に上記のような症状が続いているのであれば、まず1番に考えることは食べ物を血に変える消化器系が弱っているのが原因です。

特に生理前は油物、刺激の強い辛いものや味の濃いもの、アルコールなどは避けたほうが良さそうです。


また、心配事や悩み事は《脾》を傷つけるので結果的に《血虚》を引き起こします。

起きていないことや、未来にこと、過去の後悔などで考え込んでしまう癖は悪循環を生み出します。

ヨガでいう、「今この瞬間留まる」「余計なことは考えない」マインドがとても大事になってきます。